お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 基本的な考え方として

認知症は「もの忘れ」というイメージに捉われがちですが、様々な種類があり、個人によって症状の出現の仕方も異なります。「もの忘れ」が初期には目立たないタイプの認知症もあるのです。
また、それぞれのタイプの認知症により初期から中・重度までの段階があり、治療方法もケースによります。
早期発見・受診・治療は国でも「新オレンジプラン」として力を入れていることは以前も紹介した通りです。
介護についても同じです。早期に発見・治療が出来れば、症状の進行に伴った予測を立てながら、専門職と密接に連携を取り将来を見据えた介護の計画を立てることが出来ます。
何度も申し上げますが基本は正しい知識です。もの忘れ1つとっても「認知症になったので何もわからなくなる」ではありません。今まで通りにご本人の尊厳を大切にしながら、日常生活を継続していけることは、ご本人やご家族も何より幸せではないでしょうか。

高齢化は進んでおりますし、確実に認知症の方も増加していくことでしょう。それに伴い、少子化・核家族化による介護の担い手不足が懸念されていますが、新オレンジプランにもありますように「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」を進めていかなければなりません。
それには「認知症を支える力」が必要となります。
介護者独りでは力は生まれません。個人、近隣、民生委員、地域、地域包括支援センター、かかりつけ医、当院のような認知症専門医療機関などが同じ目線で、顔の見える風通しの良い関係を作ることにより、大きな支える力とるでしょう。