お知らせ・トピックス

認知症トピックス : 予防について ~その2~

前回は認知症の予防について紹介しました。
今回は続きです。何度か申し上げておりますが、これらを組み合わせてその方の無理のない範囲で生活しながら心に留めておくことが大切です。
その方の許容範囲を超えてしまうと、生活に余裕がなくなり反対に疲れてしまうこともありますので、「無理なく楽しく」が基本です。
④会話を大切に、考えることを意識してみましょう。
これは、脳を鍛えるということではありません。新聞や読書、見聞きしたことで疑問に感じたことは、調べてみたり人に聞いてみるのも良いでしょう。話すということは頭の中の記憶の引き出しから記憶を取出し、話す内容を組み立て、人にわかるように言葉を選んで~という作業となります。話すということだけでも脳は活発に働くことになります。
一番避けたいことは、1日中ボーっと過ごしたり、人との会話がほとんどないという状況が続くことです。
⑤興味と好奇心は大切です。
今までやってきた趣味は出来る範囲で続け、余暇時間を有効に使うことが予防に役立ちます。また、興味を持てることがあれば新しいことにチャレンジしてみるのも良いでしょう。新たな出会いや人とのコミュニケーションが増え会話も増えるでしょうし、新たにことを覚え考えるという脳での複雑な作業、活性化の一役ともなります。
そして何より、それらは豊かな人生にもつながっていくのではないでしょうか。

認知症の予防は確立されている訳ではありませんので、まずは、その方に合った楽しく会話や笑顔の多い生活を心がけていくことを考えてみると良いでしょう。