認知症トピックス : 災害時の心がまえ ~その2~
災害時の心がまえにつきまして、前回は持ち物について紹介いたしました。
今回は、もし災害により非難が余儀なくされてしまった場合、認知症の方に対して、どのようなサポートで安全な生活になるか考えてみましょう。
避難所などで短期間生活する場合でも、環境の変化により大きな不安を抱える場合も多いですので、隅や壁に向けてスペースを確保し、雑音や大声などからストレスから守る、周りの方にも認知症に罹患している旨を伝える(勇気のいることかもしれませんが、認知症に対する理解は年々浸透しています。認知症サポーターも地域に多くいらっしゃいます。)、できるだけ顔なじみの人と認知症の人が離れないようにする、見守りの交代など介護者に負担が集中しないように工夫する、飲食、排せつ、睡眠時間の確保など生活のリズムの管理をする、軽い運動や体操は定期的に一緒に行う、その方なりに理解できるように現在の情報は伝えていくなどが挙げられるでしょう。
異なった環境で今までと同じ生活は現実的にはできません。大切なことは、抱え込まず、周りに協力を求めることです。必ず、何かしらの援助の手は伸びてくるでしょう。