認知症トピックス : 災害弱者について
近年、日本はいくつかの大きな災害に見舞われました。
日頃から非常時の防災グッズ(持ち出し袋などの名称)や非常食を常備されている家庭も多いかと思います。
大きな災害の場合、私たちは情報を確認しながら自らの意志で避難することはできるでしょう。しかし、児童や高齢者などはなかなかそうもいきません。災害時に自力での避難や情報収集が苦手な方を「災害弱者」と呼びます。
認知症の人や、寝たきりの人、自力での歩行が困難な人なども、「災害弱者」です。
そのような時のために国では災害弱者が利用できる、「福祉避難所」を設置するように各自治体に呼び掛けています。福祉避難所では、ポータブルトイレや手すりの設置など福祉用具が設置されているほか、車いすでの移動も出来るようにしているそうです。
各自治体に配置されれば認知症の方などの安心感にもつながるでしょう。
特に東日本大震災では金銭や印鑑、通帳、保険証類や薬など災害弱者はもちろんのこと誰もに無くてはならないものが一瞬のうちに無くなった経緯があります。当時、一般のご家庭も同じですが、医療、福祉、介護関係者は体制を立て直すのに多くの時間を費やしました。
災害はないに越したことはありませんが、何時起こるかわかりにくいのが災害です。
まずは、安全な場所に避難することは一番大切なことですが、身の回りの大切なものを出来るだけコンパクトにまとめておくと便利でしょう。
何もなくても水だけは確保するよう心掛けましょう。
また、認知症の方や寝たきりなどの方と避難する場合、既往歴や現状の病気、服薬の情報はとても大切になります。今後、認知症の方など災害弱者と避難する場合、どのように考えていけばより良いかなどもトピックスで紹介していきます。