認知症トピックス : 認知症理解の大切さ
前回まで認知症の中核症状について紹介いたしました。
1つ1つの症状は個人差もあり環境によっても出現の仕方は異なりますので、いつ、どの症状から始まるということは申し上げることはできません。
一番多いタイプのアルツハイマー型認知症は最近の記憶があいまいになる、ヒントを出しても思い出せない、記憶が抜ける、月日の感覚が不明となってきた、メモが増える、台所に立てなくなるなど、記憶と見当識、実行機能の障害が1つではなく複数重なっていることも多いです。
また、認知症というと「もの忘れ」と考えがちですが、初期には記憶障害を保っているレビー小体型や前頭側頭型認知症などもあります。
どのタイプの認知症に罹患してしまったかで、その後の治療、対応や介護の仕方は異なることが多いので、日常生活で違和感が続く場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターへ早めの相談をお勧めいたします。
当センターも、そのための専門機関ですので、いつでも相談ください。
何度も申し上げますが、もし認知症に罹患しても今まで通りの生活をしていきたいことは、誰もが同じ気持ちでしょう。
早期発見、受診、治療は国策でもあります。
認知症の正しい知識、理解があれば、もしもの時にスムーズ-に考えていくことも出来るのではないでしょうか。