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認知症トピックス : 軽度認知障害について

認知症ではありませんが、グレーゾーンの状態の方を軽度認知障害(MCI)と呼びます。 軽度認知障害は「本人や周りの人からもの忘れがあると認識され、年齢に比べ、記憶力が低下している状態」とされています。
例えば、同じことを繰り返し聞いたり言ったり、昨日の夕食に食べたものが思い出せなかったり、同じものを買ってきてしまったり、物の置き場所がたまにわからなくなったりするなど、もの忘れのエピソードはありますが日常生活には大きな支障がないことが特徴でもあります。
観察すると認知症と同じ症状に見えますが、検査をすると認知症ではなく軽度認知障害という診断になることがあります。

軽度認知障害は適切な予防・治療を早期に行うことにより回復したり、発症を遅らせたり認知症の症状がその後に出現しないケースもあります。
もし、認知症に移行する状態でしたら症状の進行を抑制することは大切なことです。
軽度認知障害は専門医への定期受診も必要ですが、食習慣を見直したり定期的な適度な運動、家族や友人とのコミュニケーション、趣味活動の継続などの生活を心がけることで、認知機能の維持や改善につながります。
軽度認知障害と診断された人がアルツハイマー型認知症に進行する割合は、年5~10%と一般の高齢者(1~2%)に比べて高いという統計もあります。
ご心配・ご不安な場合は「早期相談・受診」をお勧めいたします。