認知症トピックス : 地域で出来ること
認知症の家族を介護する場合、近隣や商店、交番などに声を掛けておくことは大切です。(地域の見守りネットワークなどが出来ている地区も増えています)最近ではGPS機能を持った商品も増えていますが、身につけておいてくれればということでもあります。
認知症の症状が進むと独りで近隣に外出して帰れなくなることも予想されますし、もし徘徊などが出現した場合、周りの状況を判断する機能も衰えていますので、自転車・自動車や電車などの事故につながるケースも多いのです。夏であれば熱中症や脱水、冬ならば凍傷など、残念ながら死亡して発見された割合も決して少なくはないのです。出来る限り安全は守りたいものです。
先月(平成29年6月)、警察庁より発表されましたが、「平成28年における行方不明者の状況」によると、認知症が原因で行方がわからなくなったとして、平成28年度に届け出があった行方不明者は過去最多の1万5432人だそうです。平成24年の9607人から4年連続で増加しており、対応が課題となっています。
認知症の方が行方不明になった時、「他人に迷惑をかけたくない」などの理由から、家族から警察への通報が遅れるケースがまだまだ多いようです。
増加する認知症の方の行方不明への対策としては、行方不明になったら「すぐに通報」することが大切でしょう。
地域では、路上などで何かに困っているような方を見かけたら、観察し必要に応じ優しく声を掛けてみることも大切なことです。 他人に声を掛けるという勇気はいるでしょうが、声掛けで徘徊を発見して無事に保護されたというケースは全国で多く報告されています。