認知症トピックス : 早期発見のポイント
先月のトピックスでは、日常生活での違和感について紹介しました。
もの忘れを例に挙げますと、ある程度年齢を重ねた方は、年齢相応と感じることでしょうし、ご家族も同じような捉え方をするでしょう。
しかし、老化によるものと認知症によるものでは大きな違いがあります。
ご家族や周りの方が、そのサインを早期に発見して相談や受診に結びつけることが出来れば家族と関係機関が協力しながら「早期の対応」が可能となるでしょう。
認知症の種類や人により違和感の出現の仕方は異なりますので、よく観察してみることが必要です。
今回は違和感の具体的なポイントを挙げてみます。
・話のつじつまが合わないことが多い。
・最近の記憶があやふやになっている。
・もの忘れに言い訳が付くようになる。
・探し物が増えている。
・同じことを何度も聞きにくるようになる。
・「あれ・これ・それ」が増え、物の名前がなかなか出てこない。
・イライラしていることが増えている。
・既往薬などの管理が出来なくなっている。
・カレンダーや時計を確認することが増えている。
・テレビやエアコンのリモコンやATMの操作が苦手になっている。
・人と会うことを避けるようになっている。
・台所に立つことが少なくなり買ってきた惣菜が増えている。
・冷蔵庫に同じ品物が並ぶことが多くなり、賞味期限切れの物も増えている。
・お札を使うことが多くなり、小銭が増えている。
・ゴミの分別が出来なくなっている。
・身なりを気にしなくなっている。
・人や動物などが見えると怖がったりすることがある。
・歩行がぎこちなく転倒することが多い。
・同じ時間に同じ行動をするなど、こだわりがとても強くなっている。
・食事量が極端に増えたり、味覚の変化がある。(甘味物を大量に食してしまうなど)
いかがでしたでしょうか。
以上のような様子が続く場合、違和感の具体的内容について、かかりつけ医や医療機関、地域包括支援センターなどに「早期に相談」することをお勧めいたします。
当センターでもお困りの内容について相談をお受けし、必要に応じた受診や関係機関との調整を行っております。