認知症トピックス : 介護や支援について
認知症の中核症状は急激に進むことはほとんどありません。何かのきっかけでお困りの症状が(BPSD)出現することはありますが、中核症状については、急激に出現して悪化するということは少ないことです。
認知症になっても、多くの場合、症状はゆっくり進行しますし、医療機関との繋がりもあれば、更に安心できるでしょう。
特に在宅介護の場合ですが、気張らず、できる範囲で良いサジ加減で行うことがご本人にも家族にも良い結果をもたらすでしょう。
在宅介護でのポイントの1つとしては、「介護や支援のしすぎ」に注意することです。
初期には認知症本人にも、まだできるという気持ちは強いでしょうし、今まで生活してきた自信も大きいですし残存している力も想像以上のことが多いのです。
「介護」と聞くと生活全てと思いがちでしょうが、そうではありません。
出来ることは日常通り、苦手なことは何気なく見守り、出来なくなってしまったことはさりげなく手伝ったりしていけば、その家庭のスタイルというものが出来てくるでしょう。
家庭によっても異なりますが、そのスタイルを家族や支援者、介護者が共有すればご本人も周りの方々も笑顔で支援できることも増えていくでしょう。
机上の方法論はあっても、現実にはそれにアレンジしていく必要があるのです。
やはり、いま何に困ったり戸惑っているのかな・・という大きな目を持ち観察してみると、思った以上に良く見えてくるでしょう。
介護・支援する側が認知症についての正しい知識を持っていれば、慌てずに行動することが増えるでしょう。