認知症トピックス : 認知症予防の心がけ
脳には、言葉を話したり読み書きをする、出来事などを理解したり物事の善し悪しを判断する、物事を記憶したり時間や場所を認識するなど人間の行動すべてをコントロールする機能(認知機能)があります。
脳は生を受けてから成人の頃まで発達します。その後は年齢を増すとともに個人差はありますが少しずつ小さくなっていき、認知機能も次第に低下していきます。理解や判断する機能は、80歳くらいまで低下はしないそうです。 認知機能の低下は、認知症に繋がっていく場合もあり、認知症予防のためにも脳を働かせるということは大切です。
以前も申し上げましたが、脳を働かせることは脳を鍛えるということとは異なります。
まず、日常生活を見直してみましょう。
認知機能が衰えてくると苦手なものは増えていくでしょう。食事や運動、趣味活動、家族や友人などとの会話など、出来るだけ今まで同様に続けてみようという気持ちが大切です。
予防のために何か特別なことをしなければならないと思うようになると、ストレスとなり予防ではなくなってしまいます。
独りではなかなか難しくても、家族や周りの方が高齢者について理解があれば何気なくサポートしてください。
彩り豊かなバランスの良い食生活、趣味活動の継続、定期的な運動、人とのコミュニケーション、日記(毎日数行でも)、パズルやゲーム、音楽を聴く・歌う、新しいことへのチャレンジ、買い物では細かいお金を使うなど、無理なく日常生活を以前と変わらずに過ごすことも認知症の大きな予防策でもあります。