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認知症トピックス : 生活習慣を見直しましょう ~その2~

生活習慣がアルツハイマー型認知症に大きく関わっています。前回に引き続き、「いつもの生活+αの工夫」で脳の機能を保つ工夫を考えてみます。

アルツハイマー型認知症は、その予防法が確立しているわけではありません。
前回は食事と運動に触れました。今回は行動・睡眠についてです。
人は認知症でなくても、老化によって次第に認知機能は衰えていくことは自然とも言えます。しかしいつまでも元気で過ごしたいと皆さん思われるのではないでしょうか。それには認知機能を保つことは大切です。
以前も申しましたが、認知機能の活性化のため、脳を使うことは大切ですが、鍛えることではありません。
鍛える=酷使したりすることでもなく、「良く使うよう心がけること」と考えましょう

行動について考えますと、ゲームをしたり日記を書いたり、読書をしたり計画を立てて旅行などに出かけたり、博物館で美術鑑賞したりする知的な行動が良いようです。例えば散歩すること1つとっても、○○寺に「早歩き」で行って、お参りして、帰りは△スーパーで「買い物」をして「バス」で帰ってから「料理を数品作る」という計画を立てたとしましょう。目的を持つことが大切なのはもちろんですが、有酸素運動、買い物、交通機関利用、金銭利用、同時に数品の調理と、複合的に脳を使うことになります。
以上のように、計画を立てたり複数のことを同時進行で行うことが脳の活性化にも有効でしょう。
そして、心がけて人と話す機会は減らさない方にしましょう。人の話をよく聞き、話をする時には表情を読み取ったり気持ちに注意を向けながら話すこと。人とのつながりは大切に、大いに喋り、新しいことにも挑戦したりする気持ち。これらの実践に脳はフル回転します。

睡眠は規則正しいに越したことがありませんが、人にはペースがあります。
早寝で早朝から動く方、遅寝で午前は比較的ゆっくりされる方、それぞれです。
必要以外でペースは乱さない方が良いでしょう。
よく昼寝をされる方もいらっしゃると思いますが、30分程度が脳には大変良いという報告もあります。