認知症トピックス : 小さなアクションを大切に
行く道、来る道とも言われている高齢化が進む中、認知症は、誰もが関わる可能性がある身近な病気となってきていることは以前にも紹介しました。高齢化が進むことは認知症のリスクも大きくなることもご存じのことであると思います。
年を重ねてものんびり暮らしていきたいと思うことは、ごく自然の考えではあります。
この数十年で日本の社会は大きく変化しました。様々なものが発展するということは大変喜ばしいことではありますが、反面、昔にはあまり考えていなかったことが各地に起こっています。
核家族化が進み、単身高齢独居、高齢者夫婦の老老介護、孤立などの問題、そして認知症による暴力や暴言、介護拒否、徘徊などのことは報道でもお聞きになることもあるかと思います。
認知症は1つの家族では解決できないことも出てくることでしょう・・ましてや独りでは解決できないことです。
認知症施策の国家戦略として動いている「新オレンジプラン」では、認知症の方やその家族の視点を重視することもプランの柱となっており、認知症の方や家族の視点に立って、行政や地域住民など様々な主体がそれぞれの役割を果たしていくことが求められています。
それには人との繋りを基盤として、行政だけではなく、皆さんでできることを積み重ねていくことが大切です。声掛け活動、見守り活動、たくさん生み出すことが出来るのは地域の力です。それが認知症高齢者に優しい地域づくりとなり、「いつまでも住み慣れたまちで安心して生活ができるまち」となっていくのではないでしょうか。小さなアクション(行動)を大切にしましょう。