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認知症トピックス : このような症状に気づいたら ~その1~

認知症になってしまう過程では、必ず何かしらの予兆(サイン)が見られます。
以前にも紹介しました軽度認知障害(MCI)の時点での気づきは大切です。MCIの段階で早期発見ができれば、個人差はありますが治療にも効果がありますし、認知症の発症を遅らせることが出来る場合もあります。
そして何より、本人がその人らしく生活を続けるため、また今後介護するであろう家族などの負担を和らげるためにも、「医療や介護とつながり」を持つことは、結果的に良い方向へ導かれるのではないでしょうか。

「このような症状に気付いたら・・・」
①物をどこに置いたかわからなくなってしまい探せないことが増えてきます。
具体的には、鍵や財布など探し物が増え、次第に物に対する執着が強くなったりする場合があります。

②記憶力が低下してきます。(もの忘れ)
具体的には、初期では最近の記憶が抜けてしまいます。同じことを何度も言ったり聞いたり、メモなどが多くなったり冷蔵庫などに同じ食材が増えてくることもあります。昨日旅行から帰ってきたのに翌日には旅行に行ったことが記憶から抜け落ちたりもします。
特にアルツハイマー型認知症の初期症状の大きな特徴で、ヒントで思い出す老化によるもの忘れとは異なり、記憶が抜けてしまいます。

③日付や季節がわからなくなることがあります。
具体的には、カレンダーや時計を確認することが増えてきます。外出してもその場所にどうやって来たのか、どこにいるのかわからなくなることがあります。冬に半袖、夏にセーターで外出しようとするなど、季節感のない服装をすることもあります。

④計画を立て行動することや、金銭の管理が苦手になることがあります。
具体的には レシピ通りの料理ができなくなったり、料理がワンパターン化していくこともあります。そして、今までしていた仕事に時間がかかるようになったり、お金の計算が苦手となりお札での買い物が増え、小銭がたまる傾向も見られます。カードも暗証番号がわからなくなり使えなくなってくることもあります。

いかがでしたか。
次回も具体的な「このような症状」を気づきのポイントとして、紹介します。