認知症疾患医療センターでは、平成30年5月22日（火）に川口総合文化センター　リリア 中会議室にて、平成30年度第1回認知症地域ケア研修会(川口エリア)を開催しました。
『高齢者の「うつ症状について」　～認知症との関連～』をテーマに、センター長による講演を行ないました。
行政、地域包括支援センター、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所などの保健師、看護師、社会福祉士、介護支援専門員など認知症ケアに携わる多くの参加がありました。

うつ病の症状と症候、うつ病の診断基準(DSM-5)、うつ状態の原因になりやすい身体疾患やうつ状態の原因になりやすい薬剤、うつ病の治療、患者との接し方、老年期の適応障害、高齢期のうつ状態と認知症との関係など多岐にわたる内容でした。
参加者からは、うつ症状なのか認知症の中核症状なのか不明なケースも多く、早期に専門医療機関への受診がいかに大切なのか理解できた、身体疾患や薬剤でもリスク要因となると知り大変勉強になった、民間の従事者に対する専門医による講演は少なく大変ありがたいので今後も定期開催してほしいなどの声が寄せられました。

今後も認知症に関わる内容で各種研修計画を立て、地域の皆様や専門職の皆様方の認知症の医療や介護の一助となるよう、努めてまいります。