相談・受診について
認知症に関して心配な点や困っている点などについて、ご本人やご家族、地域包括支援センターや担当ケアマネージャーなどといった関係機関からのご相談に精神保健福祉士などの相談員が対応いたします。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
認知症は予防と早期発見・早期治療が重要
認知症はその予防に努めることと並んで早期発見・早期治療がとても重要です。
認知症による生活への影響がまだ目立たない早期においても、精密な検査を行うことで年相応のもの忘れとの判別ができる場合があります。認知症の治療を初期の段階から開始することで、その進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることが期待できます。そうすることで、症状が軽いうちにご本人の尊厳を保ちながら、その人がその人らしく生活できるように、ご家族とともに環境を整えていくことにもつながります。
最近、いつも探し物をしている、約束を忘れてしまう、少し怒りっぽくなったり、些細なことでも泣いてしまったりするなど、「何かおかしいな」と感じたら、早めに相談し、受診に結びつけるように心がけましょう。
- 相談費用は無料です(通信費や交通費は相談者のご負担となります)。
- 相談内容に関する秘密は厳守いたします(担当医などと情報を適正に共有する場合があります)。
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直接お越しいただくか、お電話やメールなどでご相談を承っています。
事前にご相談日時などをご連絡いただきますとよりスムーズに進めることができます。
相談受付時間 | 月曜日~土曜日 8時45分~17時00分 |
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相談窓口 | 048-433-0090(直通) |
ninchishou-center(ここに@を入れてください)koujinkai.or.jp |
よくあるご質問
よくあるご質問をまとめております。
その他のお問い合わせは下記を参照のうえ、専従相談員にご連絡をお願いします。
詳細は認知症専門外来のページをご確認ください。
- 認知症になると、どのような症状がみられますか?
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認知症の症状は中核症状と周辺症状とに大別されます。
中核症状では、記憶障がい(新しいことを覚えられない、前のことが思い出せない)、見当識障がい(時間や場所、季節がわからなくなる)、失認(物が何かわからない、人が誰かわからない)といった症状がみられます。
一方、周辺症状では、徘徊(目的もなくあちこちと歩きまわる)、幻覚(現実にはないものが見える幻視、聞こえる幻聴がある)、妄想(現実に起きていないことを信じて疑わない)といった症状がみられます。 - 認知症になったらどこに相談すればいいのですか?
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お住まいの地域の市区町村役場高齢者福祉関係担当課、地域包括支援センターなどが相談の窓口となっています。
また、かかりつけ医などの医師や認知症を専門とする医師に相談することもできます。
埼玉県は10か所の病院を認知症疾患医療センターとして指定しており、当院もその1つです。どなたでもご相談できますのでまずはご連絡ください。【戸田病院認知症疾患医療センター TEL:048-433-0090】
- 認知症を疑われる場合は何科にかかればいいのでしょうか?
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かかりつけ医がいる場合はまずはかかりつけ医に相談するといいでしょう。
専門的な加療を希望する場合は精神科(心療内科、メンタルヘルス科)や神経内科などを受診することが一般的です(認知症専門外来、物忘れ外来などを標榜していることもあります)。
医療機関によって対応の可否が異なるため、見つからない場合には保健所、地域包括支援センター、自治体高齢者担当課などに相談しましょう。
また、脳外科などで頭部検査を行った際に脳の委縮が指摘され、専門医を勧めらたり、紹介されたりする場合もあります。 - 認知症の専門外来ではどのようなことを行うのですか?
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認知症の状態に関して、専門医による問診のほか、客観的な根拠として脳の画像検査(CT、MRIなど)、心理検査を行い、さらにご家族などから聞き取った生活状況などを考慮して総合的に判断いたします。
当院では受診当日にMRIによる画像検査を行えますので、より精密な診療を素早く実施することができます。診察の結果、投薬や入院加療などご本人の状態に応じた治療がなされます。 - 診察時に医師には何を伝えればいいのですか?
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本人の様子の変化や病歴、不安に感じていることなどをありのままに客観的な視点で伝えましょう。本人が話しているときには静かに見守ることも大切です。
受診する前に普段の生活状況、今心配なことや主に困っていることなどを時系列に沿ってまとめておいたり、睡眠、食事など本人の様子・状態の変化に留意しておいたりすると診療をスムーズに進めることにつながります。